日本でマッカーシズムの悪夢 匿名の告発 伝聞で糾弾


「zama,Japan 1954」。神奈川県の座間基地で、米陸軍省がひそかに開いた「赤狩り」の聴聞会。発見された議事録からは、根拠の乏しい告発で一人の米職員に「コミュニスト」のレッテルをはろうとするさまが、生々しく浮かぶ。それから半世紀。時代状況は、イラク戦争正当化のため、「文明とテロとの戦いに中立はない」と叫び続けるブッシュ政権と微妙にリンクする。