新幹線禁煙車、隣が喫煙車なら基準の3倍の「煙害」

どこにいてもタバコの害,いや最近の流行言葉を使えば「タバコテロ」とでも言えばいいのか,それから逃れられない.「タバコテロ」だけじゃない,道を歩いていれば「自動車テロ」に遭うかもしれないし,「包丁テロ」に遭うかもしれない.生きている限り,どこにいても命を失う危険が付きまとう.当たり前だけど.もっとも「タバコテロ」によって一瞬にして命を失うことはないが.
タバコの害についていくら証拠を積み重ねたところで,それは「タバコは健康に悪くない」という主張に対する反論にしかならない.わたしは「タバコは健康に悪い」ことを否定しないので,「タバコは健康に悪い」と言われても,「そうですね」としか言いようがない.
「世の中に山ほどある健康に悪いモノ(コト)の中でタバコが最悪である」という主張,そしてそれを裏付ける根拠をわたしは今まで見たり聞いたりしたことがない.あるいは,「政府やマスメディアによるタバコバッシングに比例した害がタバコにはある」という主張や根拠も知らない.
どうしてタバコが身体に悪いものとこれほど思われているかと言えば,それは政府,マスメディアが一体となった広報活動があるからだ.他のモノとは比較されずにひたすら「タバコは悪い」と聞かされ続けた結果,「タバコは身体に悪い」がいつの間にか,「タバコは最も身体に悪い」へと変わっていく.もちろん,「身体に悪いモノほど,政府は規制し,マスメディアは取り上げる」と考える根拠はなにひとつない.
たとえば,人を殺しまくる戦争ほど人間の身体に悪いコトはないと思うが,今の政府はそれを憲法上も解禁しようとしているし,それを支持するマスメディアもある.米国は喫煙に関する規制が厳しいことで有名であるが,他国に出かけて行っては人を殺しまくり,国内では銃所持が認められているので,殺人事件が多い.
禁煙車両でも「タバコテロ」に襲撃されるという調査結果はわたしにとっては,とくに驚くようなことではないのだが,興味深いのが調査した人の「列車などの移動空間の禁煙化は、世界では常識。」という意見.「禁煙」=「世界の常識」-->グローバル・スタンダード-->アメリカ・・・.ここからさらに展開できれば面白いのだが(人によっては不愉快),なんとなく連想しただけでおしまい.
ところで,「世界」で列車に乗ったことがある人はどれくらいの割合なのだろう?