横浜市教委が決定、校舎のガラス故意破損は親が弁償

カネを集めるための時間が数分でもあるのなら,その時間を子どもたちがかかえているストレスを減らすために,たとえば話を聞いてあげるとか,そうしたことに時間を使った方がいいと思う.
「自己責任」とか「規範意識」と言うけれど,「ゆとり教育」をめぐって朝令暮改だった大人たちは「責任」をとったのだろうか.それとも,大人はとらなくてもいいけど,子どもはとらないといけないということだろうか.
「弁償させれば子どもは反省する」という考え方もよくわからない.
日本語には「タダほど高いものはない」言葉があるように,カネを取らない方がかえって心理的プレッシャーとなって,「悪いことしたんだな」と子どもが思う可能性は考えなかったのだろうか.
逆に言うと,カネを取ることによって,万引きが見つかった時の「カネを払えばいいんだろ」みたいに,「どうせカネ払うんだから,いいじゃねーか」と思うようになるかもしれない.ましてや小遣いから弁償させられたら,よけいにストレスがたまったりしないのだろうか.
ストレスを人間にぶつけて,体を傷つけてしまうよりは,カネさえ払えば元に戻せるモノにぶつけるほうが状況としてはまだマシなのに,カネなんて取ったらもっと悪い方に行ってしまいそうだ.
わたしが親だったら,入学した時にカネを学校に預けておいて,子どもには「人を傷つけるな.モノに当たれ.カネはもう払ってある」とか言ってしまいそうだ.