「空白」の30年分まとめて表彰 国労組合員5人が復職


国鉄時代に職場で上司に暴行したとして86年に逮捕され、その後、無罪や懲戒免職処分の無効が確定した国労組合員5人が31日、国鉄を引き継いだ独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構で、永年勤続の表彰状を受け取った。17年ぶりの職場復帰が決まったのを受けて勤続10年、20年、30年をまとめて表彰し、「空白の勤続期間」を埋めた。
表彰されたのは藍(あい)和夫さん(55)ら。国鉄の分割・民営化の過程で横浜貨車区人材活用センターに配属され、助役に暴行したとして5人が逮捕されて、懲戒免職処分を受けた。うち3人は起訴されたが、93年に無罪が確定。03年には5人の懲戒免職処分の無効判決も確定し、今年2月、支援機構に職場復帰することで合意が成立した。