『人格』より『人材』づくり ヒトゲノムで選別も?


結局のところ,「機会の均等」というスローガンは「スタートラインにいつかは立てる権利の保障」というくらいの意味しかなく,同時にスタートラインに立つことを保障するものではなかった.「「画一化された教育」はよくない」という,それこそ画一化された見方が自明のものとなっている今の状況では,このスローガンは受けがいい.
しかし,遅れてやって来る人のためにいつまでもスタートラインを設営しておくのは,そのうちアホらしくなり,この記事に取り上げられたような発言が現れる.だから,「機会の均等」というスローガンは,そもそも最初から流産させられる運命にあったのだ.