東大、公立出身者が増加・・・

興味深い記事なので,とりあえずメモ.特に親の所得分布について,このような実態は初めて明らかにされたのではないかと思う.
しかし,考えてみれば一国全体における所得分布は一般的に対数正規分布にしたがう(当てはまりがよい)と言われているので,それが所得以外の要素で選んだサンプル(東大生の親)に当てはまっても不思議ではないわけで,どうして今まで指摘されなかったのかが不思議だ.わたしが知らなかっただけなのかもしれないが.
なお,対数正規分布においては平均(期待値)が最頻値(この場合,一番人数が多いところの所得)よりも大きくなる.対数正規分布ではないが,このような場合の数値例を出せば,100人中90人の所得が500万円で,2000万円,3000万円それぞれ4人,1億円と5億円がそれぞれ1人の場合,最頻値が500万円で平均が1250万円となる.
「平均」と聞くと「みんながそれくらいの値」あるいは「それくらいの値の人が一番多い」と思い込みがちであるが,これは特定の分布にしか当てはまらないことに注意が必要.