そういえば反郵政民営化サイドは「民営化の理屈・・・

トラックバックが来たので.

無駄な既得権の特定郵便局への税金支出を減らす。ということと、「350兆円は国債運用に」という話は対立する概念ではないよね。

郵政事業は独立採算で行われているので,税金は支出されていない.
「80兆円のうち40兆円が人件費」というデマにしてもそうだが,どうしてこのような話が受け入れられてしまうのかと言えば,「改革しないと日本が崩壊」と脅迫され続けてきた結果,冷静に考えることができなくなってしまっているからだろう.ちょうど,親族が死んだ時に冷静になることができずに葬儀屋の言うとおりに葬式を発注してしまうのと同じだ.
葬儀屋を呼ぶ前にまず死んだのかどうか,冷静になってみるべきなのだ.死んでもいないのに,葬儀屋を呼ぶ必要はない.死ぬ前に来た葬儀屋には帰ってもらえばいい.「どの棺おけにするのか?」(「対案を出せ」)という問いに対しては,「誰も死んでいない」と答えるだけだ.売り上げを伸ばすのに必死になっている葬儀屋はそのうち人が死んだかどうかを脇において,「急がないとまずいですよ」などと無茶を言い始めるかもしれない.
そして小泉「改革」を支持する人たちには「既得権を守る人」というフレーズを繰り返すしか,もはや「売り上げを伸ばす」方法が残されていない.
たとえば,「郵政民営化反対サイトのご紹介」を読めばわかるように,このフレーズは今では「既得権」とは何の関係もない言葉,小泉「改革」に反対する人たちに与えられた別名になっている(本人も気づいているのだろう.だから「私見を述べるなら」などとわざわざワンクッションおいた書き方をしているだ.個人のブログなのだから,最初から最後まで書かれていることは「私見」以外の何物でもない).
「改革しなければ日本は崩壊する」--この強迫観念から自由になること,otsuneさんにはまずそこからお願いしたい.