Press condemns Putin's slaughter worldwide


世界中のプレスがプーチンの虐殺を非難


スイスの新聞Basler Zeitung 次のように書いている.ロシア部隊チェチェンからの撤退という人質犯の要求は完全に正当なものだ.少なくとも,戦争の終結についての交渉はできたはずだ.ロシア連邦からのチェチェンの完全な分離ですら,触れてはいけない問題ではない.明らかな欺瞞にもかかわらず,シュレーダーは「チェチェンでの(大統領)選挙における著しい不正」を認めてはいない.ドイツ大蔵大臣--イラク戦争中に平和の使者としての役割を担って登場した--によるこれらの声明は,チェチェンにおける対話には不適当である.

デンマークの新聞Politiken はプーチンのロシアが行った人道に反する罪に関して,矛盾する立場を非難している.それは,プーチンが述べたように「ロシアの国際テロに対する戦い」という問題をはるかに超えている.アラブはチェチェンにおける不安定な状況を利用している.しかし,国際テロリズムは対立の根拠ではない.もし国際テロと戦わなければならないとすれば,同じことはロシアの国家テロに対しても行われなければならない.

フランスの新聞,Le Figaro はイラクにおけるブッシュの政策とチェチェンにおけるプーチンの政策を比較したうえで,両者とも力の行使という立場とは距離をおいて行動すべきだ,と憤りをもって述べている.

スエーデンのSvenska Dagbladet は,チェチェン人は民族自決権をもっている,ということをプーチンに対して念を押している.

パリのLe Monde はクレムリンの暴君を支持する西側政治家に対して怒りを露わにしている.プーチンが大統領になった後,チェチェンの状況は悪化した.テロに対する戦いにおける連帯と,「マジシャンの見習い」への支持とは,別のことだ.シラクシュレーダーは彼らのプーチンへの支持を表明するにあたって,そのことを思い出すべきである.

オーストリアのWiener Zeitung は,プーチンに念を押している.ベスランにおける流血の虐殺の後,プーチンには選択肢がなく,政治的分離主義陣営との交渉に進まざるを得ない.それは,長い時間がかかるにちがいない.そして,この陣営にはマスハドフがおり,彼は多くのチェチェン人から常に尊敬されている.

Times はプーチンの国家の近づきつつある終わりを予想している.ベスランにおける事件の記事に「母なるロシアの臨終の苦しみ」という雄弁な見出しをつけた,

オーストリアの Die Presse は,ロシア連邦の不安定さを理由に,ロシアの核兵器保有を国際的管理のもとにおくことを要求した.


Andrei Dubrov, special reporter, Vienna, Austria.
Kavkaz-Center
2004-09-05 10:36:22